同人作家こそカメラを趣味にすべき3つの理由

筆者撮影。撮影時の気温計はマイナス10度だった。
筆者撮影。撮影時の気温計はマイナス10度だった。

同人活動とカメラ……この間には一見あまり関係がないように感じます。

しかし、私個人の意見としては、同人活動や創作活動をしている人こそ、カメラをサブの趣味で持ったほうが良いのではないかと感じています。

今回は、 「なぜ同人活動をやっている人がカメラを趣味にすると良いのか?」 という理由について、私なりの考えを書いてみたいと思います。

外に出ることで気分転換になってアイデアが浮かぶ

被写体探しに余年のない筆者(編集部メンバーフチヤモリによる盗撮)

被写体探しに余念のない筆者。特にアイデアは浮かばなかった。(編集部メンバーフチヤモリによる盗撮)

まずこれです。カメラを趣味にすると、外出が億劫だった人でもほぼ100% 「撮りに出かけよう」 と思い、とりあえず外に出るようになります。

そして、カメラを使って写真を撮るときには、歩くことが中心になってきます。

実はこの「歩く」という行為は、人の生産性・創造性を上げるために非常に有効な手段であることが近年の研究でわかってきました。

スタンフォード大が2014年に発表した研究結果によると、歩いているときの創造性・生産性は、被験者を平均して60%も上昇したとのことです。感覚的にはなんとなく理解していたことですが、研究結果として見せられるとなお理解できますね。

参考:スタンフォード大の研究結果サマリ(英文)→ Stanford study finds walking improves creativity

このように、歩くことはアイデアを刺激する良質な手段といえます。カメラを片手に歩くことで、何かひらめくものがあるかもしれません。

外を歩く時には、周りの景色にもフラットに気を配ってみましょう。「今すれ違った人はなぜあんなに急いでいたのか?」「こんな時間になぜ歩いているのか?」「この木はいつごろ植えられたのか?」などと考えていくと、新たなヒントが見つかることもあります。

そこで得たヒントを、ぜひ作品に活かしてみましょう。

運動による体力増加

外を歩いていると、意外な出会いもあるものです。

筆者撮影。外を歩いていると、意外な出会いもあるものです。

歩くことは、当然ながら運動になります。 「健康のためには運動せよ」というのは散々聞いた話だとは思いますが、では具体的にどれだけ運動すれば良いのかは意外と分かりにくいものです。

詳しい解説は厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準・指針」に譲るとして、ここでは基本中の基本の運動についてご紹介します。

ガイドラインによると、18歳〜64歳の運動量の基準は以下のとおりです。

強度が 3 メッツ以上の身体活動を 23 メッツ・時/週 20行う。具体的には、歩行又はそれと同等以上の強度の身体活動を毎日 60 分行う。

メッツとかそういう話は難しいので省略しますが、「毎日60分も運動せよ」と言われるとさすがに身構えてしまいますね。

とはいえ、毎日の通勤・通学で歩いている人は多いはずです。基準値は週単位での計算になっているため、例えば毎日30分通勤通学で歩いている人であれば、単純計算すると210分、3時間程度を週末に歩けば済む話になります。

写真を撮ろうと思うと意外と歩くものです。私が先日江ノ島に行った時には、鎌倉〜藤沢付近を5時間ぐらい歩き回っていました。もちろん最初からそんなに長時間歩くのはハードルが高過ぎますし、苦痛だと思ってしまうと元も子もありません。

あくまで 「写真を撮るために仕方なく歩いているのだ」 という自分への言い訳をして、適度に外出する習慣を身に付けてみましょう。

絵の構図のセンスが身に付く

撮影者:神乃木 カメラ:CANON EOS 60D レンズ:SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM

筆者撮影。「ガルパン」劇場版聖地である旧上岡小学校での一枚。→旧上岡小学校の特集記事

これは筆者個人の感覚になりますが、 写真を趣味にしているイラストレーターの人は、構図が非常に良い作品を描かれることが多い ように思えます。

特に風景が絡んでくるイラストの場合、主題の他に様々な要素を入れていかねばいけないため、そこで写真で学んだ技術が活きてくるのではないか、というのが私の考えです。

写真もイラストも、限られた二次元の枠内に三次元の情景を投影するという点では同じです。

ただし、カメラは実際にある風景をそのまま映し込むため、イラストのように「都合の悪いものは描かない」という手法は取れません。従って、「いかに撮り方や画角を工夫して都合の悪いものを入れない構図にするか」という技術が必要になります。

それ以外にも、「美しく見える画角や構図とは」「躍動感のある写真の撮り方」「RAW現像(撮影データの画像化)時の色温度調整」などなど、写真には絵に通じると思われるエッセンスがたくさん詰まっています。

もちろん映画などを見て研究するのも良いのですが、自分で実際に写真を撮りながら研究を重ねるのも、非常に充実した趣味になることは間違いないと思います。

まとめ

創作活動をしていると、どうしても作業場にこもりきりになってしまいがちです。

少し前なら「機材を買いに行く」「消耗品がなくなった」などで買い物に出掛けることもあったのですが、最近ではAmazonを始めとした通販のほうが便利で早くて安いことも多く、外出しない生活もできるようになり、ひきこもりが大変捗ってしまいます。

ここでは「サブの趣味にカメラ」をオススメしましたが、カメラというのはあくまでダシであって、別にカメラ以外のものでも外出に繋がるものであれば何でもいいと思います(自転車とか)。

創作活動は、自分の内にあるものを外に出す作業ですが、外からの情報なしに内にあるものを育むのはなかなか難しいと思います。俗にいう「インプットとアウトプットのバランス」の話です。

そんな中で、外に出て、五感で感じて、それを吸収するという行為は、とりわけ大切なことのように感じている今日このごろです。

なお最後になりますが、カメラ趣味のデメリットを一つ。

……ハマり込むと、金がいくらあっても足りないことです。

IMG_8982

いや、まだ大丈夫……まだ沼ではない……大丈夫……。

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