小説執筆は孤独じゃない!複数人で1本の小説を書く「合作小説」のススメ

今回は、ゲストの四ヶ内様から、小説を題材にした記事を執筆していただきました。

初めまして、四ヶ内(しがない)と申します。創作小説などを日々趣味で書いています。

趣味が高じて、小説執筆のアルバイトなどさせていただいております。しがない者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は、「小説執筆」に関するお話をさせていただきたいと思います。

皆さんは、小説執筆というと、一人部屋で孤独にキーボードを叩く作業……とお思いではないですか?

実は複数人で1本の作品を作り上げる「合作」は、小説でも可能です。「合作小説」を書くコツを掴めば、一人で書くよりさらに小説執筆を楽しめる様になります。

さらに合作小説には、1人で書くよりも完結させやすいというメリットがあるのです。

どうしても1本書き上げられない……! という人も、試しに合作小説にトライしてみてはいかがでしょうか?

執筆者を集める

まずは参加者を募りましょう。ここでの注意点は、お互いに自分の作品を読んだことがあって、文章をリスペクトしあっている者同士であること。

こういった仲間を集めるには、普段からある程度SSや小説などを公開し、感想を言い合える環境に身を置いておくことが求められるでしょう。

もし主催することに自信がなければ、文章力やリーダーシップのある人に主催を打診してみるのも良いでしょう。非常に楽しく、かつスムーズに作品を書き進められます。

執筆の人数は、初めて挑戦する時は、2人や3人などやはり少ない人数の方が良いでしょう。

ある程度慣れてきたら、人数を増やしてみるのもオススメです。ただし他のメンバーに合作経験がない場合、プロットを立てたり割り振りを進行したり、合作の流れをメインで動かす必要が出てきます。

4~5人など多めの人数で合作する際は、他のメンバーにも合作小説に慣れている人がいた方が良いでしょう。

描写が得意なシーンをお互いに認識しておく

「どんなシーンを書くのが得意か」を執筆者同士で認識し合いましょう。

例えばAさんは戦闘シーンが得意、Bさんは心理描写が好き、Cさんは淡々と話を進めるのが得意……などです。

この分担を明確にすることで、自分が得意で好きなシーンだけ書くという大変美味しい思いをすることができます。

プロットは、代表者1人が立てる

ここが大きなポイントです。

執筆する作品の世界観、大まかなオチ、メインキャラクターを出した後は、誰か1人が中心となってプロットを立てましょう。

プロットの詳細な説明はネット上でもたくさん出てくるので省きますが、話のストーリーをまとめたメモのようなものです。

オススメの流れは代表者がプロットを完結までざっくり書き、残りの執筆者が「こういうシーンも書きたい」とプロットの部分に対して要望を付け足していく形です。

これによって完結まで流れのあるストーリーが保証され、かつそれぞれの執筆者が好きなシーンを好きなように書くことができるようになります。

シーンをメンバーに割り振る

プロットはたくさんのシーンで構成されています。ここでいうシーンとは、場面転換から次の場面転換までの一つのブロックを指します。数行のこともあれば、何ページにも渡って描かれる部分かもしれません。シーンの長さにばらつきが出てきますが、そこは気にせずに「一つの場面を一つのシーンとする」と覚えておくようにしましょう。

メンバーの要望を反映したシーン集=プロットが完成したら、プロット内で書く場所の分担を決めましょう。1人が2シーン以上担当するバランスがオススメです。

書くのが得意なシーンはすでに認識しあっているため、苦手なシーンは譲り、得意なシーンは堂々と頂きます。

もちろん、メンバーによって割ける時間が変わってくる場合もありますし、イベント等で締切のある作品を書く場合には、ある程度の譲り合いも必要かもしれません。それでも、苦手なシーンをなるべく他の人にお願いしながら得意なシーンだけを書けるというのは、1人で書く時には味わえない醍醐味があります。

さあこれで、書くのが得意なシーンだけが手元に揃いました。

途中経過を公開しあう

いざ執筆を開始したら、全員で一斉に書き始めます。

1本のストーリーを複数人で書くため、ほとんどの人がストーリーの途中から執筆を開始することになるでしょう。

ですが、前の人が自分のシーンに至るまで書くのを待つ必要はありません。ストーリーの前後は把握しているので、自分の担当が途中からであろうと一気に書き始めます。

そして自分が担当した1シーンが完成したら、すぐに仲間に公開しましょう。Privetterのリスト機能などを活用し、お互いが書いたシーンを見せ合うのです。

自分の前後にあたるシーンが読めると、自分のシーンを細かく調整しながら書き進められます。

そして何より、他の人が書いた小説を読むことで、非常にモチベーションが高まります。これは1人で書いている時には得られない気持ちよさです。

そしてついでに「……やばい、この人はもうこんなに書いている!」と、切羽詰まって自分の筆がさらに進みます。

前の人を待つことなく全員で書き始めることでプレッシャーが適度に分散され、かつスピーディーに完結まで書き進められるのです。

完成後、代表者が全体の文章を調節する。

無事全員の全シーンが揃ったら、最後に全ての文章を繋ぎあわせ、そして代表者1人が全員の了解を得て文章全体を調整していきましょう。

長い作品になるとどうしても時系列の食い違いや人称、文体等の細かいズレが発生します。1人が代表して文章全体の調整を行うことで、作品全体の統一感を高められます。

必要な時にはそのシーンを担当した人に修正をお願いしましょう。それが終われば、無事完成です。お互い読んで、死ぬほど褒め合いましょう。

ここで生まれる達成感とリスペクトが、次の作品を更なる楽しい執筆へと導いてくれます。

まとめ

いかがでしたか? 小説の執筆というと、どうしても一人だけで孤独な戦いになってしまうことが多いものの、このような合作で小説を書いていくと、普段は違った面白さを実感できるかと思います。

気の合う友人と書き上げる作品は、自分にとっても相手にとってもかけがえのない1本になることでしょう。

新しい書き方で、新しい楽しみを見出してみてください。

今回のゲストライター

四ヶ内(しがない)

趣味で小説を15年書いており、小説執筆のアルバイトもしています。小説ジャンルを中心とした合同誌、合作小説等も多数こなしてきました。

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