ド素人がミラーレス一眼を買って3ヶ月で沼に落ちた話

numa

だがその後、私は一週間ほどネットで値動きを監視し続けた。これは私の性分というものだろう。オンラインで価格比較もせずに商品を見分するなんて、怖くてできない。なにより、帰宅後も商品が気になっていたのである。

そして運命の3月某日。

いきなり、Amazonで値段が1.5万ほど下がったことを確認してしまった。

……翌日には商品が届いていた。

店頭で触っていたときにある程度感じていたが、小さくてもやはりカメラらしい見た目、そしてそこそこ大きなレンズのカメラだ。スマホよりは圧倒的に頼もしく見える。

これで旅行の時も安心だ。

 

ーーそう思っていた。

いざ東照宮へ

商品到着から旅行への出発まで日がなかったため、試写としては庭先やら散歩での数ショットのみ行い、いざ旅行へ。

そこで新たな欲求が生じた。

「もっと広い範囲を写したい」のである。

とある寺の正面から撮った写真を見てほしい。どうやっても正門が入りきらなかった。
P3120023

今考えてみれば、撮り方を工夫すれば正門は収まりきったのかもしれない。

しかし私は、この時に「どうしてもキットレンズでは限界がある」ということを感じてしまった。

また、旅行中の4日間は天気に恵まれず、雪が舞う曇天での撮影が多かった。そのため、いわゆる「撮って出し」ではいまいち映えず、旅行中は腰を据えて現像することもできないため、ほぼ撮って出しの写真を見ては、

「あれ? これちゃんとした一眼だよな……?」

と感じる旅行であった。

東照宮の唐門をE-M5 Mark II+M.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 IIで撮影。2月でもこれだけの積雪があるのは珍しいことだということを宿で聞いた。撮影日当日も天気には恵まれず、みぞれ混じりの雨が降るあいにくの天気であった。

東照宮の唐門をE-M5 Mark II+M.ZUIKO ED 14-150mm F4.0-5.6 IIで撮影。2月でもこれだけの積雪があるのは珍しいことだということを宿で聞いた。撮影日当日も天気には恵まれず、みぞれ混じりの雨が降るあいにくの天気であった。

帰宅早々、写真をPCで現像した。結果的には、ある程度映える写真にはなったかもしれない。家人にも喜んでもらったので、ひとまずの目的は達成した。

残ったのは、「もっと広い範囲を写したい」という欲求だけだった。

「もっと広い範囲を写す」ために

その後、この欲求が更に加速する出来事が起きた。

それは、東照宮旅行からしばらく経って、松島までふらりと散歩をしに行った時のこと。

ちょうど瑞宝寺の改修がおわり、せっかくなので正堂を納めようとしたのだが……。

E-M5 Mark II+M.ZUIKO 14-150mm F4.0-5.6 II

E-M5 Mark II+M.ZUIKO ED 14-150mm F4.0-5.6 II

これである。また左右が若干見切れているのだ。しかも、こちらは先の東照宮旅行中と違ってい、ある程度撮り方を調べてから、可能な限り手を尽くした結果である。

やっぱり、もっと広い範囲を写したい。

広角ズームレンズを追加購入

もっと広い範囲を写すためには、広角レンズが必要だ。

単焦点の広角レンズを買った場合には、当然焦点距離別にレンズを持ち歩く必要があるわけで、結果的に荷物が重くなり、本体にミラーレス一眼を選んだ理由が薄れてしまう。

そこで、広角側が広く、そして単焦点レンズに負けない写りで、かつ普段使いに困らない広角ズームレンズの選定に入った。目に留まったのは、M.ZUIKO ED 12-40mm F2.8 Proだった。

……気づいた時には、それが手元にあった。

おわりに

過去にオーディオにハマっていた時や、自作PCを長く続けていく中で、よく知っている言葉がある。

回り道をするくらいなら、中央を突破しろ

である。

今回のProレンズはおそらく、この「中央」の道であったということを信じたい。

……

…………

………………

中央を突破せよ!

その後、キットレンズの写りにいよいよ満足できなくなった私は、キットレンズを売却し、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを購入した。

これにより、12-150mm(換算24-300mm)までF2.8通しのシステムが出来上がっている。

今度は望遠も欲しくなった。MC-14(テレコンバーター)を追加し、換算400mmまでカバーすることができるようになった。

……

…………。

……残る問題は、私の写真の腕前である。

まあ、「まずは形から入る」というのも悪くはないだろう。私はまだ入り口に立っているにしか過ぎないのだ。

写真の沼はとことん深いはずだ。私はその沼に、まだ片足すら突っ込めていない。

……今は、そう考えようとしている。