神乃木です。そろそろ夏が近づいてきましたね。
私にとって、夏といえはビーチ……でもなく、夏といえば青春……なわけもなく、夏といえばコバエです。
蚊とかGはまず見ませんが、コバエだけは気を抜いているとすぐに出てきます。
もちろん、食品残飯は即処分、流しは常に清潔にしておくなどの予防策はとっておくわけですが、それでもどこからか沸いてくるのがコバエ達の厄介なところ。
そのコバエの季節が来ているわけです。既に私の家はデフコン2、ありとあらゆる手段を講じる準備があります。
というわけで今回は、そんな忌々しいコバエ共を大粛清し、平和と秩序ある自宅を取り戻すためのノウハウの一つである「コバエをアルコールで駆除する」件について書きたいと思います。珍しく生活密着型の記事です。
コバエを駆除するよくある方法
まず「コバエを駆除する」といっても、いくつかの方法があります。以下に、私が試した一般的な方法を列挙します。
- 手で叩いて殺す
- 殺虫剤で殺す
- コバエ取り(トラップ)で殺す
これ以外にも、漂白剤を用いて殺す、高圧洗浄機で卵ごと流す、等のいろいろな方法がありますが、そこまで大量に駆除する必要性に駆られたことはないので試していません。
手で叩いて駆除する方法
まずは原始的な方法ですが、コバエを手で叩いて殺すことはよくありますね。蚊でも言えることですが、手で叩いて殺すときには、両手を横から挟むのではなく縦から挟むようにして殺すのがポイントです。この方がヒット率が高まります。
とはいえ、これが使えるのは現在進行形でコバエが飛んでおり、かつ視認できる状態(enemy in sight)に限ります。机などに止まっている個体を叩こうものならたちまち逃げられてしまいます。
殺虫剤で駆除する方法
これは労力対効果では一番高い方法です。たとえ姿を見失ったとしても、煙を噴射すればかなりの率でガス室送り駆除することができます。
ただし、食品類が多い場所では使えない上、あまり振りまくと自宅がガス室状態になってしまうため、私は殺虫剤はめったに出ないGにしか使用しないようにしています。なにより、集中散布した箇所がシミになることがあるのです。この方法のせいでディスプレイの樹脂からシミが取れなくて困っています。誰か助けてください。
コバエ取りで駆除する方法
市販のコバエ取りを買ってきたり、クレイモアめんつゆトラップを作って殺す方法です。定期的に沸いてくるのであれば有効なので、まとまった数の個体を確認した場合には使うこともあります。
とはいえ即効性のある方法ではないので、今そこに飛んでいるコバエを殺すことはできません。
コバエを殺す3つの方法とメリット・デメリット
上記の3つをまとめると、こうなります。
方法 | メリット | デメリット |
手で叩いて殺す | 空気が汚れない。無料でできる。 | 疲れる。視認できないと殺せない。 |
殺虫剤を使う | 視認できなくても殺せる。 | 空気が汚れる。食品の付近では利用できない。シミになる。 |
小バエトラップを使う | 大量駆除に向いている。 | 即効性はない。 |
どの方法も一長一短ですが、使いどころによっては効果を発揮するでしょう。
コバエをアルコールで駆除するというアプローチ
では、「パソコンで作業をしている最中にディスプレイにコバエが止まってるのを見つけた」とき、駆除するにはどうすればいいのでしょうか?
私が一番経験するシチュエーションですが、この場合にはディスプレイを手で叩くわけにいかないですし、殺虫剤を吹きかけるなどもってのほかです。どうするか?
答えは、「アルコールを吹きかける」です。
使うのは、台所用除菌用アルコールスプレーです。エタノールでも構いません。
コイツを噴射するだけで死にます。簡単に死にます。
後はティッシュで死体を回収し、付着したアルコールは拭き取るなり蒸発を待つなりするだけです。
台所などの殺虫剤が利用できない場所でもよく使える他、空中を飛んでいる個体に噴射しても落とすことができます。アルコールスプレーは万能なのです。
応用ですが、アルコールが含まれている消臭剤(ファブリーズとか)を吹きかけても死にます。ただし、シミリスクと芳香リスクを考えると非常手段ですね。
なぜアルコールをスプレーするとコバエは死ぬのか?
まぁアルコールを吹けば殺せるのは分かったのでそれで良いといえば良いのですが、気になるのはその「理由」です。
ざっと調べてみた結果、以下のようなことがわかりました。
- コバエに限らず、昆虫の多くは「気門」で呼吸をしている
- 「気門」は、雨水の侵入を防止するためにワックスのような油分で守られている
- エタノールは低級アルコールの一つで、油、水ともに馴染みやすい
一方で、「コバエにアルコールをかけると死ぬ科学的な根拠」を示した文献は、今回調べた中では見つかりませんでした。
しかし、この3つの条件から推測できることもあります。
アルコールスプレー(エタノール70%程度+水分)を噴射することにより、コバエの油分をアルコールが溶かし、そのままアルコールと水分がコバエの気門を塞いでしまうことで窒息するため、コバエにアルコールをかけると死ぬ……ということです。
実際、台所洗剤をかけるとGを駆除できるのは有名な話で、その場合も同様に窒息死させるとのことなので、この理由が正しそうに思えますね。科学的根拠はともかく、効果があることは間違いないです。
殺虫剤を使うのには抵抗がある方も、元は消毒用のエタノールやアルコール除菌スプレーであれば、比較的抵抗感なく使用できるのではないでしょうか。
この夏、コバエでお悩みの方は、ぜひアルコールで駆除することも検討してみてくださいね。