こんにちは、神乃木です。今オーストリアのハルシュタットというところにいます。
ここ最近の消耗に耐えかねた結果、ついに国外逃亡を果たしました。今日はそんな国外逃亡の中から、中欧の国チェコの首都・プラハの魅力について書いていきたいと思います。
プラハとは? どうやってアクセスする?
プラハとは、中欧の国チェコの首都になります。中世からの町並みが残っていることで有名で、「世界一美しい街」と評されることもあるようです。
神聖ローマ帝国の時代に首都がプラハに遷都されて以来、この街はたくさんの占領や抑圧にまみれてきました。しかし、プラハの人々は美しい街並みを残すために戦わなかったとも言われており、第二次世界大戦でも大きな被害を受けることなく町並みが保存され、現在では世界遺産として登録されています。
プラハには国際空港がありますが、日本からの直行便はなく、どこかの空港を経由する形で入ることになります。メジャーなのはドイツやポーランド経由で入国することだと思います。国際列車やバスを使って入国することもできます。
参考までに、私はLOT(ロット/ポーランド航空)で入国しました。非常にサービスが良く、しかもLCC並に安い良い航空会社です。
航空券は片道3万円程度からあります。→成田→プラハの航空券
参考記事:ヨーロッパ旅行には安全安心のLOTポーランド航空が安くておすすめ!成田〜プラハ搭乗記
見どころ1:朝も夜も何度も楽しめるカレル橋
プラハの最大の見どころは、やはりカール4世の時代に建てられたカレル橋でしょう。
全長約500mあるこの橋は、プラハの右岸と左岸を結ぶための重要な橋で、プラハ城と並んでプラハのシンボルといって良いでしょう。
私はプラハに4日滞在しましたが、その全ての日にカレル橋に出掛けてきました。
朝は観光客もまばらで写真撮影に適していますし、昼には路上で演奏やアクセサリーの販売がさかんで、夜には夜景を楽しむことができます。いつ行っても発見がある素晴らしい場所です。
見どころ2:建物と庭園が美しいプラハ城
プラハ城も、カレル橋と並ぶ観光名所といえるでしょう。プラハ城は厳密には「聖ヴィート大聖堂」と旧王宮などの幾つかの建物群で形成されており、レ・ミゼラブルなどの映画やドラマの撮影地としても数多く使われています。
特に、黒い尖塔が特徴の聖ヴィート大聖堂は、その尖塔の上まで登ることができ、そこから見る景色は非常に見応えがあるものになります。
階段がかなり大変で(間違いなく息切れします。フチヤモリ君に全力疾走させたい)すが、登ってみる価値はあるといえるでしょう。
また、旧王宮にある庭園も雰囲気があってきれいですので、ぜひ歩いてみることをオススメします。
庭園を抜けた先には屋台がたくさんあり、小腹どころか昼食を満たすこともできますね。
見どころ3:巨大メトロノームのレトナ公園からプラハの街を一望
プラハの観光名所といえばプラハ城、カレル橋、旧市街広場、天文時計などが多く上がるのですが、ちょっとマイナーなスポットとして「巨大メトロノーム」のある「レトナ公園」をおすすめしたいと思います。
トラム22番のChotkovy sadyから歩いて5分程度の場所にありますが、ここからはカレル橋、プラハ城、ヴルタヴァ川が一望することができ、塔と橋の街プラハを見下ろすことができる絶景スポットです。
なぜ巨大メトロノームがあるのかは理解に苦しみますが、風景は絶対にオススメですので、ぜひ一度立ち寄ってみることをおすすめします。
見どころ4:その辺にある教会がものすごい歴史を持つ
プラハは小さな街ですので、2日もあればほとんどの名所を回りきることができます。こう見ると「なんだ、名所は少ないな」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
プラハにはたくさんの教会があり、その一つ一つに殆ど入場することができます。教会は中世から常に開かれたものであり、入場料を払うことなく礼拝や見学ができるところもたくさんあります。
教会の中は常に静かで、日本の大きな神社に行ったときに感じるような清廉とした空気を味わうことができます。礼拝などをやっている場合もあるので、そのときには邪魔しないように見学しましょう。撮影に関しても、撮影禁止の教会があるので注意。
見どころ5:適当に写真を撮っても絵になる町並み
プラハはすごい街です。何がすごいって、どこで適当に写真を撮っても絵になるんです。
路地裏、街角、看板、建物、車、路面電車、教会、公園、何を撮っても絵になります。もし写真を撮ることが好きな人であれば、これほど被写体に恵まれた街はそうそうないと言ってもいいでしょう。
積極的に街歩きする時間をとって、隅々までぐるぐる歩いてみることをおすすめします。絶対に発見がありますから。
「スリや偽警官が多い」はどう考えてもおかしい
さて、プラハの観光といえば切っても切り離せないのが「スリ」の存在。
ガイドブックや各種Webサイトにはさんざん「スリに注意」「ニセ警官に注意」と書かれており、私も行く前にはかなりビビってました。
しかし実際に歩いてみると、夜中でさえ一切危ない感じはしません。むしろ東京よりも治安がいいのでは?と感じるくらいです。
ただよくよく観察すると、現地の人やヨーロッパの人々は、トラムや地下鉄ではカバンにしっかり手を添えていますし、駅で立つときには壁際に立つ人が多いです。いくら安全とはいっても、尻のポケットに財布を入れたり、口の開いたバッグを持ち歩くようなマネはしないようにしましょう。
ちなみに、私が一番「この街は安全だな」と思った理由は、夕方に現地の学校の子供達が一人や少人数のグループで歩いているのを目撃したからでした。
よほど不用心なことをしていなければ、プラハの街でスリや偽警官を必要以上に恐れる必要は全くありません。
「チェコの物価は安い」はウソ
次に、あちこちのガイドブックで言われている「チェコの物価は安い」についてですが、プラハに限っていえばこれは完全にウソです。
例えばチェコの伝統料理、クネドリーキとビールのセットですが、これは合わせて1200円くらい取られました。
レストランにあるパンとサラダとコーヒーのセットは1500円。
適当なカフェのサンドイッチとコーヒーで800円。
こうしてみると、東京とほぼ変わらない感覚を受けます。「チェコは物価が安いぞ〜」と息巻いてレストランに入ると真顔になりますので、ここは注意しましょう。
ただしプラハを外れるとこの物価はだいぶ下がりますので、宿や行動圏をプラハの外側に置くのは十分に有効です。
「プラハではほとんど英語が通じない」はウソ
次に、「チェコは英語が通じない」という話についてですが、こちらも完全にウソと言っていいです。
レストラン、ホテル、観光案内、ショップなどでは100%英語が通じます。現地語で「ドブリーデン」と挨拶しても「ハロー」と返されます。
難しい英語も必要ありませんので、語学力に自信がなくても全然問題ないといっていいでしょう。
あ、ただお年寄りに関しては英語は微妙な場合があります。プラハからの国際列車で乗り合わせた爺さんは殆ど英語が通じず、「プラハ グッド?」「ユー ベトナム?」などと話しかけられ、答えると謎の言語で返される事が多かったです。(ちなみにその爺さんは無賃乗車で後から車掌にしょっぴかれていきました)
トラムのチケットは空港か駅で買わないと泣くハメになる
さて、プラハで注意しておくべき点として「トラムのチケットが買えない」ことを書いておかねばなりません。
プラハのバス、トラム、地下鉄は全て市営交通となっており、30分券、90分券などの券を買って乗車することになるのですが、トラムやバスの停留所には券売機がなく、地下鉄の券売機もコイン専用となっており、コインが十分にない場合や深夜・早朝で窓口が空いていない時には詰みになります。
チケットは買いだめしておき、乗車時に駅や車内で刻印することができるため、プラハに着いたらまず窓口で24時間券を買いだめすることを強くおすすめします。
プラハ城まで30分券の片道切符で行き、帰りにチケットが買えず歩いて下山した私からのアドバイスです。
ちなみにトラムはGoogleマップに全部時刻表が入っているので、行きたい場所をGoogleマップで選ぶだけでどの系統に乗ればいいか簡単にわかるのでおすすめです。トラムが便利過ぎて、ぶっちゃけタクシー必要なかったです。
まとめ
以上、簡単ですがプラハの観光情報について書いてみました。
私もヨーロッパに旅行するのは生まれて初めてで、「まあなんとかなるだろう」と思いながらも少しは不安もあったのですが、チェコの人々は想像以上に暖かく、言葉も英語が普通に通じるので安心して旅をすることができました。
電車の中では若い人はお年寄りにすぐ席を譲りますし、挨拶をしたらちゃんと返してくれますし、プラハの街は人に優しい街だと感じることができました。
ほどほどに人も少なくこじんまりとした街(人口は120万人程度だそうです)で、しかも冬は最高気温がマイナスになるような街だからこそ、人々は明るく温かいのかもしれません。