こんにちは、神乃木です。現在オーストリアの片田舎にある街で、列車が2時間待ちになったので記事を書いています。
今回は、現在のヨーロッパ旅行で利用したLOT(ロット)ポーランド航空についてご紹介したいと思います。
LOTポーランド航空とは?
LOT・ポーランド航空は、ポーランドのワルシャワ・フレデリック・ショパン空港(笑)を拠点とするポーランドの航空会社で、LCCではなくレガシーキャリアの、スターアライアンス系の航空会社です。
世界各国の都市に就航している上に料金がかなり安く設定されており、一部には根強いファンのいる航空会社といえるでしょう。
日本からもワルシャワ行きが就航しており、使用機材は最新のボーイング787。成田からワルシャワを約11時間で結びます。
LOTの料金と予約について
LOTの飛行機はオンラインで予約することができ、年に数回セールもあります。
ANAなどの日本の航空会社と比べると料金が特段に安く、場合によっては、安かろう悪かろうで有名なアエロフロート・ロシア航空並の料金を実現することができます。
ホームページにある料金の一例は以下の通り。
- 成田〜アムステルダム……往復56000円から
- 成田〜ルクセンブルク……往復62000円から
- 成田〜ブダペスト……往復62000円から
- 成田〜プラハ……往復62000円から
- 成田〜パリ……往復68600円から
もちろんこれらの価格は最も人気のないシーズン、つまり冬場の底値の料金になりますが、シーズン中でも値上がりの幅は比較的低い航空会社になります。
私が成田〜プラハの往復航空券を取ったときには合計10万6000円程度とかなりオトクな金額になっており、ANAなどの往復30万、エミレーツ航空の12万などと比べても競争力があるといえますね。
私が予約したのは4ヶ月前くらいだったので、一般的に海外行きの航空券が安いと言われる5ヶ月前以前に予約を行えば、かなり安く上げることができるはずです。
参考サイト:LOTポーランド航空ホームページ
LOTポーランド航空は安全なのか?
LOTポーランド航空は東側(死語?)のエアラインですが、結論から言うと非常に安全な航空会社です。
事故歴などを元に調査をしているAirlineRatings.comの調査でも、安全性は3年連続で7段階評価中7で、ルフトハンザ、KLM、ANAなどと並んで高評価を得ています。
ターキッシュエアラインズ、エールフランスなどが6しか貰えていないことを考えても、7評価を貰えるのであれば十分に良い航空会社なのではないでしょうか。
実際に乗った感じでも、オペレーションは至極スムーズに回っていましたし、離着陸も当然危なげがなかったので、問題ない会社と言えそうです。
LOTポーランド航空の機内食
今回のフライトでは、成田〜ワルシャワ行きとワルシャワ〜プラハ行きの2本に搭乗しています。
うち、機内食が出るのは成田〜ワルシャワ間で、機内食は離陸後1時間程度と着陸前1時間程度の合計2回提供されます。
1回目の機内食はチキンかポークかを聞かれ、チキンを選んだ結果出てきたのがこちら。
一般的に言う唐揚げとサラダが出てきましたね。
二回目の食事は写真を撮り忘れたのですが、パンとパスタとごはんが出てきており、炭水化物で殺す気か!という感じでした。
とはいえ二回ともかなり美味しい機内食だったことは間違いなく、十分な許容範囲といえるでしょう。
なお、オレンジジュースなどのジュース類やコーヒー、水などの飲み物については、機体後部のギャレーで飲み放題となっているため、喉が渇いた方は気軽に利用すると良いと思います。
LOTポーランド航空では日本語は通じる?CAの態度は?
現地の航空会社にありがちなのが、「現地語しか通じない、英語がたどたどしい」等ですが、LOTに限ってはそんなことはありません。
少なくとも成田〜ワルシャワ線においては、日本語を話せるCAが搭乗しており、機内のアナウンスもポーランド語、英語、日本語の順でアナウンスされます。英語でコミュニケーションできるに越したことはないですが、日本語でさえも問題がないのは大きなアドバンテージです。
私が搭乗した便のCAの方もかなり日本語が達者であり、何かトラブルがあってもこれなら安心だと思うことができました。
CAの態度も目につくものは一切なく、日本のエアライン並かそれ以上の愛想の良さなように感じました。デルタとかうんこでしたし
LOTの場合は一番長い区間であるポーランドまでの搭乗をこの環境で出来るので、中国〜ヨーロッパが最長距離になる中華系エアラインや、韓国〜ヨーロッパが最長になる韓国系エアラインなどとは大きく差をつけることができますね。
成田〜ワルシャワ線の機材と設備
先にも書いたように、LOTの成田〜ワルシャワ線は最新型のボーイング787が使用されており、大圏コースを取って片道11時間20分(帰りは10時間)で結びます。
客席にはエコノミーでさえ個別ディスプレイが設置されており、日本語字幕のついたハリウッド映画各種、テレビドラマなどを楽しむことができます。
もちろん飛行ルート情報なども充実しており、現在位置がどこなのかを確認することもできます。
ちなみに、個人的に一番うれしかったのは静かなことです。B787はエンジンのブレードや客室に遮音性に改良を加えており、777よりも静かなフライトだと感じることができました。
ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港での乗り換えについての注意
私が乗った便では、ワルシャワ空港での乗り継ぎ時間が40分しかないチケットにありました。
ガイドブックやホームページでは「ワルシャワ空港は小さな空港なので、30分程度で乗り換えできます」と書いてありますが、これはウソです。
EUへ入国する場合にはワルシャワ空港で入国審査を受ける必要があり、手荷物検査ももう一度行われます。
ポーランドでのボディチェックはかなり厳しく、止められている人間も大勢いましたので、30分で乗り継ぐというのはかなり困難といえるでしょう。
ただし、LOTからLOTの乗り継ぎであれば飛行機は出発を待ってくれる上、そもそも預入手荷物の移送が間に合わないことから、時間にシビアになりすぎる必要はありません。正直めっちゃ走って損しましたね。
プラハへ行くときも結局15分程度離陸が遅延しましたが、CAも乗客も気にした様子はなく、おっとりとした感じでした。
まとめ
以上、LOTポーランド航空の搭乗について記事にしてみました。写真があまり撮れず恐縮ですが、総論をいうと「LOTは全然アリ」な航空会社です。東側のイメージにある「冷たい、古い、安い」といったイメージはまったく感じず、「温かい、最新、安い」といったイメージが正しいでしょう。
私の身の回りではKLMやルフトハンザが好きな人が多いのですが、ルフトハンザはともかくKLMは経由地的にも結構不利ですし、特に東欧へ出掛ける場合にはLOTは積極的に使って良い航空会社なのではないかと思いました。