ゲーム制作は怖くない!Sprite Kitで始める簡単Hello World

はじめまして、クソゲークリエーターです

皆様、初めまして。 日夜仕事と私生活で圧倒的成長を続けております、EX NOTESの消耗くん担当ことgomachan_7と申します。

私の趣味の一つに、「くだらないクソゲーを量産すること」があります。代表作として「Uiharu Factory」や「松岡修造の熱でごはんをあたためるゲーム」を紹介しようと思いましたが、以下のスクショ通り、見るからにクソです。プレイする価値はないでしょう。

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ここ最近はクソゲーを量産することに明け暮れていたのですが、ある日ふと絶望にも似た感情が沸き上がりました。

「こんなどうしようもないゲームを作り続けて、誰の、何の得があるのだろう…?」と。

ちゃんとしたゲームを作りたい!

そこで私は、クソゲークリエーターを卒業し、楽しくしっかりと遊べるゲームを作るべく、時間をかけて本格的なゲーム制作に取り組んでみようと決意しました。

私は現在プログラマーとして会社で消耗圧倒的成長をし続けておりますが、業界人として、その力を最大限に自分の興味へ生かそうと考えております。ゲームを作る道具と最低限のスキルは揃っています。あとは実際に作りたいものを考え、制作を続け、形にしていくだけです。おい!やるぞ!

……と、決意表明も済んだところで、今後はゲーム制作日誌でその制作過程を、専門的なことを控えめに、ゲームが出来上がっていく様子にフォーカスして綴っていけたらと思います。もしも続かなかったらフチヤモリさんに代わって、私が新たなコンテンツとして海外の僻地へと出荷されてしまうようです(震え)。

こわい…。怖いぞ。

なにを作ろうか?

作りたいゲームのジャンルは山ほどあります。

そのなかでも特に、私の興味は音楽ゲームにあります。過去にはゲーセンへと通い詰め、Beatmania IIDXを貯金箱として愛用しておりました。

現在は、私生活の消耗が趣味の領域にまで侵食してきたため、ゲーセンへ赴きプレイする元気がなくなりつつあります。(都会のど真ん中にあるゲーセンは混み具合的な意味で治安が悪く、消耗してしまう!)

幸いにも自宅のPCでも遊べる音ゲーがたくさんあり、現在はWindowsでプレイ可能な、「BMS」とよばれる、Beatmania IIDXによく似たゲームで遊んでいます。

このゲームは、ネット上のクリエーターが公開する「楽曲と譜面」をBMSプレイヤーと呼ばれるプレイヤーに読み込ませて遊ぶことができます。このBMSプレイヤーは数多くの亜種が開発され、公開されています。中でもLunaticRave2というBMSプレイヤーが人気です。以下のLunaticRave2でのプレイ風景をご覧ください。どんな音ゲーか、想像できたでしょうか?

現在数多く亜種が存在し、多くのユーザに遊ばれているゲームではあるのですが、これらBMSプレイヤーが動作する環境のほとんどがWindows限定なのです。

普段からMacを常用する私は、ゲームのためにWindowsに切り替えるという動作に苦痛を感じており、MacOS用のしっかりとしたBMSプレイヤーを渇望していました。

………ん?待てよ。脱クソゲークリエーターの最初のゲーム開発題材として、このBMSプレイヤーを真似たMac用のゲームを作ってしまえばいいのでは? 天才か、自分。天才だwwwww

ということで、私はMacOS用BMSプレイヤー(音楽ゲーム)を作ることを目標に設定しました。

本企画では、以下のような雰囲気のゲームを目指します。

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どうやって作ろうか?

ここから、ちょっとだけ踏み入った話になります。

音ゲーのようなゲームを作るためにはどういった技術が必要で、どのような工夫をすれば効率よく開発することができるでしょうか。

Mac用のゲームを作る上で、極力制作の負荷を減らしてくれるツールキットがいくつか存在します。3Dゲーム制作を得意とするUnityやAppleが公式で打ち出している2Dゲーム開発向けのSprite Kitというゲームエンジンがそれにあたります。

Unityによる開発の様子

Unityによる開発の様子

SpriteKitによる開発の様子

Sprite Kitによる開発の様子

実は、今流行っているスマホゲームはUnityで作られているものが多いです。

しかし、今回はMacOS上で動作する2D音楽ゲームを制作するのでした。Appleが公式でサポートするツールなら間違いないと判断し、今回はSprite Kitを使ってゲームを開発していくことにしました…!  

Sprite Kitとは?

2Dゲームを作るためのプログラミングツールで、簡単に音を鳴らしたり、画像をゲームに読み込んだりする仕組みをゲーム開発者に提供します。また、ゲームでよく利用される当たり判定・物理演算など必要な機能を一通り備えています。

Sprite Kitでは以下の動画のようなゲームも簡単に作れてしまうみたいなのです。すごい!これなら楽勝だ!

最終目標の設定

改めて,BMSのプレイ画面を見てみましょう。

……うーん、ここまで大層なものが作れれば文句はないのですが、まずは最低限動くものを完成させなければいけません。

なので以下の小目標を設定しました。

  1. 既存の譜面データが読み込める
  2. 譜面を正しく再生でき、プレイできる
  3. コントローラを接続してきちんと遊べる
  4. ゲームバランスを既存のBMSに近づける

以上を全て達成することを最終目標とし、開発を進めていきます。

これらが達成できたあとに、今後のクオリティアップを考えましょう。

はじめの第一歩

さて、夢だけ語っても、仕方がありません。最初の第一歩を踏み出しましょう。勢いは大事です。

まずは、MacOS付属のXcodeという開発用ツールを立ち上げます。

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Xcodeでは今後、ゲーム制作の作業をしていくためのプロジェクトファイルを作ります。

プロジェクトファイルを作ろうとすると、今回のプロジェクト名を決めるためのダイアログが出てきました。何にしましょう…。

僕はアザラシが好きなので、しろたんのモデルにもなっているタテゴトアザラシ(Harp seal)のHarpからとってHarpプロジェクトと名付けましょう。

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これで、準備は整いました。

プログラミングではどんなものを創るときも、大抵はまっさらな状態からはじめるものです。そのまっさらな画面に、これからゲームという世界を構築していくのです。

まずは制作最初の一歩として、「Hello World」とゲーム画面に出力して本日の進捗とさせていただきます。

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こんな感じにプログラムを書くと、

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こうなります。

全てはここからはじまったのです。。

次回までにやること

勢いでHello Worldと叫んでしまいましたが、実は僕Sprite Kitの初心者です。なので…

  • Sprite Kitを勉強する
  • 見た目を構築していき、Sprite Kitに慣れる

を目標に開発を進めていきます。

進捗は、あります!

次回の連載更新日は2016年7月29日(金)20:00です! お楽しみに!