「ポケモンGo」をプレイする前に、そのリスクをよく理解しておこう

アメリカでのサービスオープンで様々な話題を呼んだ「ポケモンGo」が、満を持して日本でもサービス開始となりました。

しかし、このポケモンGoは位置情報ゲームであるため、現実世界でのあなたの行動が他のプレイヤーにも露見してしまいます。

最悪の場合、ネット上で「あの人は◯◯の会社に勤めていて△△駅付近に住んでる」といった情報がバレてしまう可能性もあるのです。

こういった問題があちこちで囁かれることになったため、なんと政府から公式で「内閣サイバーセキュリティセンターからポケモントレーナーの みんなへおねがい♪ 」というPDFファイルが公開されるまでに至っています。

この記事では、「ポケモンGo」に潜むリスクをしっかりと理解し、楽しくゲームを遊ぶための最低限守るべきポイントについてご紹介したいと思います。

Googleアカウントで登録するときは新規アカウントで!

ポケモンGoを遊ぶにはGoogleアカウントでのログインが必要です。Googleアカウントは、すでにGmail等で多くの人が利用しているかと思います。このGoogleアカウントですが、多くの人は本名で利用しているかと思います。

本名でGoogleアカウントを使っている人は、別なGoogleアカウントでの利用を強くオススメします。もしくは、ポケモントレーナークラブのアカウントを利用しましょう。

2016年7月22日現在、ポケモンGoにログインすることで、そのGoogleアカウントに何らかの情報(Google+に勝手に投稿するなど)を投稿することは確認されていませんが、今後のアップデート等によっては情報が一部漏れ出す可能性がないとは言えません。

また、ポケモンGoのサービス提供元である「Niantic, Inc(ナイアンティック)」は、有名位置情報ゲーム「Ingress」のサービス提供元としても知られています。IngressにはGoogle+にスクリーンショットを投稿できる機能なども備わっており、ユーザー間の交流はGoogle+がさかんに利用されています。そうなった場合、アプリに紐付けているGoogleアカウントが本名用だったりすると、何かと不都合です。

今後の可能性も十分に考慮して、アカウントは新規で作ったほうが無難といえるでしょう。

ニックネームはHNでも本名でもないものに! しかも後から変更できない。

「ポケモンGo」のプレイを開始すると、早々にニックネームを決めるように言われます。

このニックネームですが、不特定多数の他のプレイヤーに見えるものである上、後から変更ができないため、十分に注意して決定しましょう。

ここまでは、ネットに慣れた人なら「そのためのハンドルネームだよな!」と思うかもしれませんが、それは要注意です。

なぜならポケモンGoは、現実世界に紐付けられた場所(Ingressでいうポータル、ポケモンでいうジム)の陣取り合戦だからです。プレイヤーは色分けされたチームを組み、チームで協力しながらジムの覇権を自チームに収めようとチャレンジします。

従って、ネットでいつも使っているハンドルネームを利用してポケモンGoの陣取り合戦に参加すると、そのハンドルネームの人がどの付近を行動したかがバレてしまいます。職場などでハンドルネームがバレたくなければ、別なニックネームを考えましょう。

ちなみに、このニックネームはサポートに連絡すれば変更できるらしいものの、アプリ内での変更は不可能。原則変更できないものとして考えておいたほうがよさそうです。

また、ニックネームは全世界で共通。アメリカで既に大ヒットしていることもあり、ありきたりな名前では取れなくなっているようです。名前取り合戦は素直に諦めましょう。

2016年8月9日のアップデートで、「一度だけ」ニックネームを変更できるようになりました。

Twitter等のSNSにスクリーンショットを上げない

珍しいポケモンを見つけたり、ジムのポイントに貢献した場合にはその成果をTwitterにアップしたくなるかもしれませんが、それは要注意です。

「ポケモンGo」では、同じ場所にいるユーザーは同じマップを見ています。つまり、例えばマップのスクリーンショットをTwitterで見たユーザーが「あれ、これ俺の近所じゃん」となってしまい、Twitter上のあなたの現在地が推定できてしまうことになるのです。

同様のことが起きないようにするため、他人のニックネームを見つけた場合にも、Twitter等の公開SNSにアップロードすることはやめましょう。

Twitterにスクリーンショットをアップロードする際には、①自分や他人のニックネームが写っていないか ②場所を推定できるものが写っていないか を念入りに確認するようにしましょう。

当然ですが、ARモードでのスクリーンショットをアップする際には、画面内に勤務先や自宅が特定できそうなものが写り込んでいないかの確認も必要です。

こういった問題から解放されたい場合には、信用できる友人限定でGoogle+にアップするほうが安心といえるでしょう。Ingressのコミュニティが、友人限定で投稿を共有できるGoogle+中心なのも理解できます。

「歩きスマホ」と「電池切れ」に注意!

ポケモンGoをプレイしながら歩いていると画面に釘付けになり、周りの状況に注意がいかなくなりがちです。

既に散々議論されていることですが、「歩きスマホ」には十分注意しましょう。ポケモンをゲットするときにはつい立ち止まりたくなりますが、立ち止まる場所もよく考えましょう。

また、ポケモンGoは電池を大変消耗することが話題になっています。iPhoneで1時間起動しているとバッテリーが30%減ることもあります。

ポケモンGoのバッテリー消耗を防ぐには、設定画面から「バッテリーセーバー」をオンにしておくことである程度の効果はありますが、それでも起動中はかなりの消耗があります。

「スマホでポケモンGoをプレイしていたせいで肝心の連絡ができなかった……」といったことがないよう、普段使いと別な端末でプレイをするか、モバイルバッテリーを持ち歩くようにしましょう。

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リスクを十分に理解して、楽しいポケモンGoライフを!

以上、ポケモンGoをプレイする際に注意したいポイントについてご紹介しました。

「ポケモンGo」は、ゲームの元ネタとなったポケモンが全世界で大ヒットしているだけあり、今後もプレイヤーが爆発的に増えると予想されます。

ポケモンGoのようなAR位置情報ゲームが普及することで、ネットとリアルは更に融合し、私たちは新しく楽しい世界を見ることができるでしょう。

その一方で、「自分の身は自分で守る」というスキルが更に要求されるようになるのもまた事実。リアルからネットへ、ネットからリアルへと情報が漏れてしまわないよう、しっかりと身を守っていきたいものです。

特に女性の皆さんは、「うちさぁ、珍しいポケモンいるんだけど、見ていかない?」等の甘い言葉に誘われて、うっかり”ゲット”されてしまわないようにしましょうね。