ヨーロッパ一人旅で分かった「海外旅行で本当に必要なもの」チェックリスト

こんにちは、神乃木です。先日、10日に及ぶヨーロッパの一人旅から帰国しました。

海外旅行で、しかも一人で、10日間もの日程をこなすとなると、その荷物選びや事前準備にはかなり慎重になります。

参考記事:チェコの古都・プラハで中世を感じよう!おすすめ観光情報とガイドブックのウソ

今回は、事前に様々なサイトを見ながら準備を行い、それを実際に運用してみてかなり便利に使えたグッズが色々あったことから、後々の自分への備忘録もかねてチェックリストをご紹介していきたいと思います。

スマートフォン

スマートフォンは旅の生命線になります。スマホがなくなったら本気で旅行が詰むので、電源が切れないように注意するようにしましょう。

その上で、スマホに入れておくべきアプリと通信に必要なSIMカードをご紹介します。

Google Map

役立ち度:★★★

GoogleMapなら海外にいても経路案内が使える

スマホが旅の生命線たるゆえんです。今のGoole Mapは、世界各国の有名都市の乗り換え情報が使えるため、行きたい場所を選択することで、海外に居ても日本にいるのと同じようにナビゲーションを使うことができ、完全に必需品です。

例えばプラハのトラムは何十番も系統があって非常にわかりにくいですが、Google Mapがあれば行き先に応じて使用すべき系統、乗るべき停留所を教えてくれるので困ることがありません。

現地の人に道を尋ねるのが難しい、自信がない方でも確実に目的地に到着できる手段ですので、普段から利用する癖を付けておくとなお安心できるでしょう。

また、事前に行きたい場所を保存しておくことで、現地でガイドブックや地図とにらめっこする必要がなくなります。地図を広げている人はスリ、詐欺などのカモになりやすいという話もあるため、なるべくGoogle Mapに保存しておくことをおすすめします。

Google翻訳

役立ち度:★★☆

Google翻訳でドイツ語現地メニューを翻訳

こちらも、言葉が通じない国ではかなり有り難い存在です。Google Mapには、文字の写真を翻訳してくれる機能があるため、例えば現地語しかメニューのないレストランに入ってしまった場合でも安心で、そのメニューの写真を翻訳すれば、どんなものが食べられるかがわかるというわけです。

私の場合には、トイレの「男」「女」の現地語表記がわからずに困っていたのですが、そういえばこれを使えばと思い翻訳すると「LADY」とちゃんと出てきて安心した、というエピソードもあります。

現地の鉄道・公共交通機関のアプリ

役立ち度:★☆☆

オーストリア国鉄アプリではチケット予約、乗換案内、遅延情報が見れる

行く先の国によっては、公共交通機関がアプリなどを提供している場合があります。

例えばオーストリアは、鉄道に関してかなり高いレベルのサービスを実現しており、オーストリア国鉄(OBB)の公式アプリで、乗車券の購入・提示ができるようになっています。

ヨーロッパの鉄道は改札機がなく、駅の窓口や券売機で乗車券を購入することになるのですが、アプリ上で決済まで完結するのであればそれを使わない手はありません。

それ以外でも、バス・地下鉄乗り放題パスや、各種施設の割引などを提供するアプリは色々ありますので、旅行先に合わせて是非ダウンロードするようにしましょう。

現地ローミング可能なプリペイドSIMカード

役立ち度:★★★

現地での回線を整えるには「現地の携帯電話ショップに行くべし」といった記事が多いですが、そもそも現地の携帯電話ショップへ行く方法を調べるGoogleMapが動かないとシャレにならないため、事前に日本でローミングSIMを買っておき、機内でSIMを入れ替え、到着した瞬間からすぐ使うことを強くおすすめします。

私が買ったのはSim2FlyのSIMカードで、10日間の旅行でSNSやらゲームやらをフルに使っても2GBしか使いませんでした。容量不足は危険な事態を招くため、余裕のある容量の購入をおすすめします。

日本の携帯電話を持っていってローミングすると割高となり、例えばドコモの海外パケホーダイは1日あたり2980円となり、上記のSIMカード1枚分に匹敵します。2日以上使うととんでもない金額ですね。海外ローミングのぼったくり感は異常ですので、事前にSIMを買って持っていくようにしましょう。

なお購入の際には必ず使える国を確認しましょう。見落としがちなのは乗り換え地での利用可否で、トランジット先の空港で使えないような場合がないようにするか、諦めて空港のWiFiを使うか等の対応を考えておきましょう。

海外は公共WiFiも発達してはいますが、高速なWiFiとも限らない上に使える箇所も限られるため、可能な限りSIM運用をおすすめします。

身の回りのもの編

使い捨てスリッパ

役立ち度:★★★

日本のホテル等ではよくアメニティとして配布される使い捨てスリッパですが、これはかなり便利です。

海外のホテルは日本のようにアメニティが充実していないことが多く、使い捨てスリッパが貰えることはまずありません。また、現地のホテルだけでなく、長時間フライト中の飛行機の中でも使えるため、飛行機用、宿用などと分けて3つくらい持っていけるとベストです。

使い捨てではないスリッパでもいいと思いますが、微妙にかさばって荷物になることもあるので、薄く収納できる使い捨てがオススメです。Amazonで注文できるので、ぜひ活用してみてください。

洗顔料・シャンプーなど

役立ち度:★★☆

海外のホテルでは洗顔料やシャンプーなどのグッズが充実していないことが多く、特に洗顔料に関してはまず自分好みのものはないと言っていいでしょう。

日本と違って水が硬水でごわつきやすかったりもするため、シャンプーなども気になるようであれば持参することをおすすめします。

ちなみに私はBULK HOMMEの洗顔料を使っています。肌がかなりきれいになるので。

シェーバー・カミソリ

役立ち度:★★☆

同じ要領で、シェーバーやカミソリなども海外ではまず準備されていないので持っていくようにしましょう。

私は忘れたので現地で買いました。行く先で調達できそうであれば、現地調達にしても良いと思います。電気シェーバーは重たくなるので×

お金の管理編

海外旅行でみんなが気にするポイントの一つはお金の管理です。「財布を持ち歩くな」「財布を出すな」「現金は必要最小限にしろ」いろいろなアドバイスを見かけますが、私が選んだのは以下の通り。

マネークリップと小銭入れ

役立ち度:★★★

日本人は財布が好きで、常にでっかい財布を持ち歩いてそこに貴重品を入れていると思われがちですが、マネークリップと小銭入れ運用にすればそれを回避できます。実際私は現地ではマネークリップと小銭入れだけを持ち歩き、財布はカバンの中にすら入れていませんでした。

マネークリップは手軽に出すのにもってこいで、特にアメリカ等、チップが必要な場面が多い場合には、さっと取り出すことができるので便利といえます。

マネークリップにはクレジットカードを挟むこともできますが、万一落ちてしまっては怖いので、私はカードホルダーのついた上記のようなマネークリップを買って持っていきました。そのマネークリップに、クレジットカード2枚(決済用、キャッシング用)とお札+小銭入れという運用をしています。

海外キャッシングできるクレジットカード(VISA / Master)

役立ち度:★★★

海外で両替する時には銀行がオススメ!みたいな記事をよく見ますが、そもそも両替自体がナンセンスです。

先日プラハでどうしても小銭が必要になり1回だけ両替所を使用したのですが、その時には「0% Commission」と書いている両替所にも関わらず、1000円両替して38%もの手数料を取られて真顔になりました。

「こういうことがあるので銀行で両替しましょうね」といわれますが、そもそも銀行が空いていないどこにあるか分からない、両替所でレートの確認の仕方が分からないといった問題は残ります。

そこでおすすめしたいのが海外キャッシングです。海外キャッシングの場合手数料はかからず(200円くらいかかる場合もありますが)、原則金利での返済になります。この金利はだいたい年率18%で、10万円借りた場合の1ヶ月の金利は1500円程度になります。

両替所の場合には5%-10%程度取られるのは普通(5000円-10000円、しかも悪質な場所だともっと高い)ですし、通貨によってレートが大きく異なることも多いため、可能な限り海外キャッシングの活用をおすすめします。

ちなみに、海外用のカードはVISA/Masterが鉄板ですので、海外キャッシングできるVISA/Masterカードを持つようにしましょう。私はカードの枚数を増やしたくないので、Masterカードの東急カード(TOP&カード)で、決済/PASMO/海外キャッシングを利用するようにしています。

その他、旅のスタイルによっては必要なもの

リュックサック

役立ち度:★★☆

ヨーロッパに出掛ける場合には、街路が石畳でできている場合も多いと思います。石畳でスーツケースは転がせないので、大きくて重たいスーツケースを持って歩くか、もしくは強引にゴロゴロ転がす(その場合、脚が破損することがよくあります)ことになります。

スーツケースの場合は取り回しも効きにくく邪魔になることも多いため、私は両手が空くリュックサックの利用をおすすめしたいと思います。私が買ったのは、カメラ収容可能(但しカメラは別バッグに入れた)の以下のモデルです。40Lくらいあれば安心ですよ。

バックパックの選び方は、①容量 ②軽さ ③耐久性(防刃性)の順に選んでいくと良いです。私が買ったバッグは厚手の生地でそれなりの耐久性が有りつつも32Lの容量が確保でき、しかも軽かったために選んでいます。

ノートパソコン

役立ち度:★☆☆

海外へ行くのが2〜3日であれば必要ないと思いますが、1週間以上の滞在になると、どうしてもメール返信や各種作業が必要になることがあると思います。こういったケースに備えてノートパソコンは持っていく必要があるでしょう。

長時間のフライト用や移動用に、映画やアニメなどを事前にダウンロード購入しておけると一石二鳥です。

デジタル一眼やハイエンドコンデジなどのカメラ

役立ち度:★☆☆

旅先で写真を撮るのであれば、スマートフォンはもったいないです。「スマホ写真でいいや」と思っていた人が一眼カメラデビューしてしまうこともよくありますが、スマホ写真よりは一眼カメラの方が後悔しないことが多いと思います。

参考記事:ド素人がミラーレス一眼を買って3ヶ月で沼に落ちた話

最近では、SONYのRX100などの優秀なコンデジ(?)や、薄型のミラーレス一眼も出ていますので、そういったカメラを旅行用に忍ばせておくとQOLが上がるでしょう。

私はEOS 6D MarkIIとEF24-70mm F2.8Lを持っていきましたが、デジタル一眼レフは重すぎて真顔になるのでおすすめしません。

ミニ三脚

役立ち度:★★★

写真をそれなりに撮りたい方は、ミニ三脚を持っていくことを強くおすすめします。

普通の三脚は重たくてかさばりますが、200g程度のミニ三脚であればかさばることはまずないので、カバンに忍ばせることができます。

ミニ三脚があることで、夜景の撮影がぐっと楽になり、旅行先でもレベルの高い写真を撮ることができます。私は旅行直前に気づいて買っていきましたが、持ってきて大正解だったと感じています。

常備薬

役立ち度:★☆☆

持病がある方は持っていくといいでしょう。簡単な風邪薬などもあればいいですが、風邪ぐらいであれば寝ていれば治りますし、そうでない場合には現地の病院に行ったほうが良いケースもあります(その場合に備え、海外旅行の疾病保険などがついたカードを持つことをおすすめします)。

先日の旅行では頭痛薬を使いましたが、それ以外のものは使いませんでした。頭痛薬、胃腸薬ぐらいがあれば良いと思います。

充電器・モバイルバッテリーなど

役立ち度:★★☆

スマートフォンの電源が切れると詰むので、充電に自信がない場合にはモバイルバッテリーの携行が必要です。それ以外にも充電が必要なので、バッテリーの充電器などを持っていくようにしましょう。

私はAnkerの10000mAhある小型のモバイルバッテリーを持っていきました。軽くて大容量で助かります。

簡易版・海外旅行で本当に必要なものチェックリスト

上記で紹介したものに加えて、当たり前に持っていくものなどを含めたチェックリストを公開します。

旅行前に、プランニングに、ぜひお役立てください。

カテゴリ物品備考完了不要
必需品パスポートコピーを1枚用意してそれを持ち歩くのが安全。
クレジットカードVISA/Master推奨。海外キャッシングできると尚可。
海外旅行損害保険カード会社に連絡して証書を貰うか、空港で加入。国によって提示が必須の場合がある。
緊急連絡先カード番号とカード会社、大使館の番号。
電子機器スマートフォンGooleマップ、Google翻訳、現地アプリ
現地SIMローミング用に、Amazonで事前に買っておく
変換プラグ行く先の国のプラグ形状を確認しておく
充電器・バッテリーカメラ用、スマホ用
メモリーカード
カメラバッテリーとメモリーカード切れに注意
レンズブロワー等レンズクリーニングペーパーもあると安心。
生活用品着替えバックパックの場合換えで3日分あると良い。あとは現地で洗濯。
使い捨てスリッパ3回分あると良い。
洗顔料化粧水などもあるとよい。
シェーバー・カミソリ現地調達も可。電動は避ける。
爪切り1週間以上の旅行なら必須。
歯ブラシホテルにない場合も多いし、機内でも必要かも。
常備薬
お出かけ用品マネークリップ
エコバッグ現地での買い物に使う他、お土産を入れる時に便利。丈夫かつ大容量のものを。
ガイドブック国内でGoogle Mapに行くべき場所を覚えさせたら不要かも。
雨具レインコートと折りたたみ傘の2つがあればなお良いが、街歩きメインなら傘でOK
肩掛けバッグ現地での観光用に。カメラが入るサイズだと良い。口はチャック等で密封できるもの。